プラスチック
プラスチックが戦後の生活をガラリと変えた!
2024.6.7
- 戦争によって開発がすすんだプラスチック技術は、おもちゃ・料理・洋服などに活用され、暮らしを変えていった。
プラスチックが変えた暮らし
前回、プラスチックは1939年の第二次世界大戦によって開発や生産がすすんだと紹介しました。
では、第二次世界大戦の後、プラスチックはどのように使われていったのでしょうか?
4つのグループに分けて、プラスチックがどのように暮らしを変えたのか見ていきます。
①自動車
1950年代ごろから、さまざまな商品の原料に「石油」がたくさん使われるようになります。
現在のように、プラスチックが石油からつくられるようになったのもこのころです。
石油がたくさん使われるようになると、石油を燃料とする車がたくさん作られるようになります。
そして、車をより軽く、乗りやすくするためにプラスチックの部品も多く使われるようになりました。
②キッチン用品
戦後は、プラスチック製の保存容器やラップが家庭で使われるようになりました。
食品の保存や持ち運びに便利で、新鮮さを保つことができるプラスチック容器やラップは、
食材のむだを減らすことができるようになりました。
③音楽・映画
1940年代ごろには、レコードの素材が「シェラック」という自然素材から、ポリ塩化ビニルに変わりました。
また、映画を映し出すために使われていたフィルムも、「セルロイド」からポリエステル製に変わっていきます。
よりこわれにくく、長持ちするプラスチック素材に変わったことで、音楽や映画をより長い時間録音・録画することができ、
音楽や映画をきれいな状態で保存できるようになりました。
④洋服
洋服には、綿やウールなどの天然素材にかわり、ナイロンやポリエステル、
アクリルなどのプラスチックが多く使われるようになりました。
天然素材に比べて、かわきやすく、シワになりにくいプラスチックの洋服が広まったことで、
せんたくやお手入れなど、家事の時間や負担がグッと減るようになりました。
プラスチックの登場によって、ひとりひとりの暮らしがより便利に、
よりラクに変わり、あっという間に世界中で受け入れられるようになりました。
次回からは
環境問題を考えるうえで、最近よく使われる「サステナブル」という言葉の意味についてご紹介します。