プラスチックはいつから使われているの?|やさしい素材JAPAN

プラスチック

プラスチックはいつから使われているの?

2024.5.10
この記事のポイント
  • 1869年、ビリヤードボールの素材として、プラスチックが初めて商品化された。
  • 1939年の第二次世界大戦がきっかけで、プラスチックの開発が一気に進んだ。

 

プラスチック誕生のきっかけ

最初にプラスチック商品がつくられたのは、アメリカでした。

アメリカのビリヤードボール会社が、象牙(ぞうげ)に代わるビリヤードボールの素材を募集したのがきっかけです。

新たなビリヤードボール素材として、1869年、発明家のハイアットが「セルロイド」を開発しました。

 

今私たちが使っているプラスチックは、石油などの化石燃料からつくられるものがほとんどですが、セルロイドは「セルロース(食物繊維/しょくもつせんい)」という、植物からとれる素材からつくられました。

 

私たちが使っている「化石燃料を原料にしたプラスチック」が初めてできたのは、1907年です。

アメリカの化学者ベークラントが、石炭からプラスチックを発明し、「ベークライト」と名付けられました。
ベークライトは、電話や電球、キッチン用品などに広く使用され、今でも自動車、建築、病院などで使用され続けています。

 

第二次世界大戦が、プラスチック開発を一気にすすめた

 

プラスチックがさらに大量に作られるようになったきっかけが、1939年に始まった第二次世界大戦でした。

武器を作るための鉄や銅などの金属が足りなくなったことで、金属の代わりになる素材として、大手メーカーによってプラスチック素材の開発がすすめられました。

 

こわれにくく軽いプラスチックは、兵器や装備の素材として活用され、プラスチック技術をさらに発展させていったのです。

次回からは

第二次世界大戦後、プラスチックがもたらした「新しい生活」についてご紹介します。

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