プラスチック
レジぶくろの規制がいちばんきびしい国はどこ?
2023.11.17
レジぶくろの使用を規制する国が増えている
プラスチック製品の中でも、レジぶくろの使用を規制する国が増えています。
世界では、日本やアメリカなどの先進国だけでなく、アジアやアフリカなどの途上国(とじょうこく)など、
60か国以上でレジぶくろの規制が取り組まれています。
途上国(とじょうこく)とは ▶
経済や技術が先進国に比べて低い国のこと
ひとことで「レジぶくろの規制」といっても、「課税(かぜい)・有料化(ゆうりょうか)」と「禁止令」の2種類があります。
「課税・有料化」は、お金をはらってレジぶくろをもらうこと、「禁止令」は、レジぶくろをそもそも使ってはいけない、という決まりです。
上の表を見ると、レジぶくろを規制している国の中でも、ヨーロッパなどの先進国は「課税・有料化」が多い中、
アフリカなどの途上国は「禁止令」が多いことがわかります。
発展途上国で「レジぶくろ禁止」が多い理由
そもそも発展途上国では、先進国とはちがってごみを処理するしせつや整備がじゅうぶんにありません。
レジぶくろも空き地にそのまま捨てることが多いため、羊や牛が食べてしまったり、
排水溝につまって水があふれたりと、大きな問題を引き起こすため、レジぶくろの使用はよりきびしく規制されているのです。
とくに規制がきびしいのはアフリカ
レジぶくろを規制している国の中でも、特に規制がきびしいのはアフリカです。
アフリカ大陸では54か国中、30か国がレジぶくろの使用を規制しています。
その中でもケニアのレジぶくろ規制は、「世界一きびしい」と言われています。
ケニアは2017年にレジぶくろを禁止しており、
プラスチック製のふくろを作ったり、売ったり、使ったりした場合、最大4年の禁錮刑(きんこけい)か、
4万ドル(1ドル120円だとすると、約480万円)の罰金をはらう必要があります。
実際、このような規制はレジぶくろの使用量を減らすために効果がみとめられています。
日本でも、2020年7月からレジぶくろの「有料化」がはじまり、使用量の減少が期待されています。
次回からは
わたしたちがよく知っている身近な「会社」や「お店」で、プラスチックごみを減らすために
どのような取り組みがされているのか紹介します。