プラスチック
日本で出たプラスチックごみ 実は海外に送られていた!?
2022.12.01
日本が出したプラスチックごみは海外に売られていた
実はわたしたちが出したプラスチックごみは、最近まで当たり前のように海外に売られて、送られていました。
プラスチックごみを海外に売って送ることを、プラスチックごみの「輸出」、プラスチックごみを海外から買うことを、プラスチックごみの「輸入」といいます。
日本は、2016年時点で約152万トンのプラスチックごみを輸出。
輸出先は中国が最も多く、次いで香港・ベトナムなどアジアの国にたくさん輸出していました。
輸入されたプラスチックごみは「資源」として活用されていたけど…
なぜ、中国やベトナムでプラスチックごみを輸入していたかというと、プラスチックを一から作るよりも、プラスチックごみをリサイクルして新しいプラスチックを作るほうが簡単だからです。
そのような国は、輸入したプラスチックごみを「資源」として再利用していました。
しかし、輸入されたごみの中には、分別されていないものやからだに悪いものがまざっていて、そのままでは再利用ができないこともありました。
再利用しきれないごみの山は放置されて、子供たちがごみをあさったり、ごみが川に流されたりするなど、環境を汚す原因になっていきました。
ついにプラスチックごみの輸出が禁止される
そのようなことが原因で、2017年から中国をはじめ、プラスチックを輸入していた国が次々と輸出を禁止したり、規制したりするように。日本のプラスチックごみを買って受け入れてくれる国がどんどん少なくなっていきました。
日本だけでなく、プラスチックを海外に輸出している多くの国が、海外に頼らず、「プラスチックごみを自分の国で処分する」ことが求められています。
次回からは
プラスチックをリサイクルするため、日本ではどのような取り組みをしているのか紹介します。