プラスチック
プラスチックはどうやって作られているの?
2023.06.26
プラスチックは原油からとれる「ナフサ」から作られている
今までの記事でも紹介してきたように、プラスチックは主に石油からつくられており、日本は石油のほとんどを外国から輸入しています。
地下からほり出した状態の石油を「原油」といい、日本にはこの「原油」が輸入されてきます。
原油をプラスチックにするために、まず運ばれるのは、「石油精製工場」という場所です。原油を石油精製工場で熱することで、石油ガス・ガソリン・ナフサ・灯油・軽油・重油・アスファルトに分けます。
この中の「ナフサ」を使って、プラスチックが作られます。
原油からナフサが取れたら、ナフサをさらに熱して、
エチレン・プロピレン・ブダジエン・ベンゼンなど、プラスチックのもとになる材料につくりかえます。
エチレンやプロピレンをたくさんつなぎ合わせることで、
「ポリエチレン」や「ポリプロピレン」など、わたしたちも知っているプラスチック原料がつくられます。
まずは「ペレット」の形にしてから、いろいろなプラスチック製品に
「ポリエチレン」や「ポリプロピレン」などのプラスチック原料は、そのまま製品になるのではなく、
まずは「ペレット」という米つぶのような形につくりかえられます。
ペレットがこのような形をしているのは、つぶつぶの形のほうが、 機械で形を作りやすくなるためです。
ペレットを「成形機」という機械の中で熱し、型に流しこみ、
冷やすことで、好きな形に固めることができます。
そうして固まったものが、レジぶくろや文房具、食器など、
おなじみのプラスチック製品になります。
ここまででわかるように、原油からナフサを取り出し、さらに熱を加えてエチレン・プロピレンにして、
そこから機械で好きな形に固めることでプラスチックがつくられます。
プラスチックをつくるためには、とても大きなエネルギーが必要になるのです。
次回からは
プラスチックは、リサイクルのしやすさで2種類に分けられます。
プラスチック問題を考えるうえで知っておきたい2種類について紹介します。