プラスチック
地球を救う意外な素材。「たまご」や「紙」がプラスチックの代わりに
2023.06.26
プラスチックの代わりになる意外な素材
今、日本では、プラスチックの代わりになる新しい素材がつぎつぎと開発されています。
ふつうのプラスチックは、100%が石油で作られていますが、
プラスチックの代わりになる新素材は、たまごのからや紙、石灰石、植物など
石油以外のモノに、プラスチックを混ぜてつくられています。
今ではお皿やフォーク、おもちゃなど、さまざまなものがつくられています。
「たまごのからや紙からつくられたお皿なんて、本当に使えるの?」と思うかもしれませんが、
たまごのからや紙を混ぜた素材でも、今までのプラスチックと変わらないほど
こわれにくく、形や色を自由に変えることができます。
プラスチックの代わりになる素材は何が良いのか
なぜ、このような素材が開発されているのかというと、
100%石油からできたプラスチックよりも、たまごのからや紙などを混ぜた方が、地球にやさしいからです。
プラスチックにたまごのからなどを混ぜた素材は、100%石油からできたプラスチックと比べて、
作ったり、燃やしたりするときに出る二酸化炭素が少なくなります。
例えば、上で紹介した「紙パウダー」を混ぜた素材の場合、
ふつうのプラスチックと比べて半分以下の二酸化炭素量におさえることができます。
また、日本はほとんどの石油を海外から輸入していますが、
たまごのからや紙、石灰石、植物などは輸入の必要がなく、
必要な分だけ日本国内で集めることができます。
プラスチックをつくる材料が足りなくなることがありません。
次回からは
プラスチック問題を考えるうえで知っておきたい、プラスチックの作り方やとくちょうについて紹介します。