LIMEX
株式会社TBM
日本で生まれた新素材。「石灰石」を主原料とするプラスチック代替素材
LIMEX(ライメックス)は、石灰石を主原料としたプラスチック・紙の代替素材です。炭酸カルシウムなど無機物を50%以上含み、熱可塑性樹脂と各種添加剤を均一に混練してつくられています。本来、他の素材とは混ざりにくい石灰石ですが、独自の技術で異素材との混練を可能にしています。
生産場所にとらわれず安価・安定供給が可能
LIMEXの主原料である石灰石は、世界中に豊富に存在しており、資源に乏しい日本でも自給自足できる数少ない資源です。そのため、価格が安価かつ安定した供給が可能です。
LIMEXなら、水資源の乏しい地域や内陸部でも、その国で採れる石灰石を使って生産できます。立地による制約を受けにくく、長距離輸送を必要としないコンパクトなサプライチェーンで、地産地消のモデルを世界中で構築できます。
自由自在な成形が可能
LIMEXは、押出成形・インフレーション成形・真空成形・射出成形などさまざまな成形方法が可能です。製造のために専用の設備などは必要ないため、既存の機械や製造方法を活用してLIMEX製品を成形できます。その汎用性の高さから、現在10,000以上※の企業や自治体等で採用されています。※2022年11月時点、事業所登録数含む
使用後の「リサイクル」にも向いている素材
LIMEXは、石油由来のプラスチックであるポリプロピレン(PP)と比べ、リサイクル前後で流動性や耐衝撃性など樹脂の特性変化が少なく、物性の低下を抑制できる素材です。
さらに、TBMが運営する国内最大級のリサイクルプラント「横須賀工場」では、使用済LIMEXと廃プラスチックを、自動選別・再資源化することができます。
そのためマテリアルリサイクルに適しており、これまでにも多くのリサイクルの事例があります。
素材が取得している認証
2014年に「LIMEX」の国内特許を取得しています。
基本特許は、日中欧米を含む世界40か国で登録済みで、その他にも100件以上の特許出願を実施しています。
COPやG20の国際会議で紹介される他、日本の優れた技術として、UNIDO(国際連合工業開発機関)のサステナブル技術普及プラットフォームに登録されています。