地球にも人にもやさしい「サステナブルファッション」とは|やさしい素材JAPAN

環境

地球にも人にもやさしい「サステナブルファッション」とは

2024.9/17
この記事のポイント
  • 「サステナブルファッション」とは、サステナブル社会を目指すための取り組みのひとつ。
  • 環境にやさしい素材を使う、買った服は長く使うなど、さまざまな取り組みが当てはまる。

環境だけでなく、人にもやさしい「サステナブルファッション」

 

実はファッション産業は、世界第2位の環境汚染かんきょうおせん (環境に悪い影響をあたえている)産業と言われています。

服をつくるために、世界中でたくさんの水やエネルギーが使われ、大量のごみが出されているのです。

また、服を作るために工場で働いている人々の中には、休みもなく、安いお給料で長い時間働かなければいけない人もいます。

 

ファッション産業では、自然環境だけでなく、働く人の環境も問題になっています。

このような問題を解決するために、最近は「サステナブルファッション」が注目されています。
サステナブルファッションとは、『きれいな地球で、みんなが幸せに暮らせる』ような、環境や人を大切にするファッションのことです。

 

身近にできる「サステナブルファッション」

「サステナブルファッション」のために、服を作るメーカーや団体では、さまざまな取り組みが行われています。

 

①環境にやさしい素材を使う

コットンやポリエステルなどの素材は、一着の服を作るためにたくさんの水やエネルギーを使います。

サステナブルファッションでは、水の使用量が少ないオーガニックコットンや、
布やペットボトルを再利用したリサイクルポリエステルなど、環境にやさしい素材の使用が進められています。

 

②ごみを減らす

一日あたりに焼却・埋め立てされる服の量は、1,300トンと言われており、毎日たくさんの服が捨てられています。

サステナブルファッションでは、長く着られるようなじょうぶな服を必要な数だけ作ることで、
捨てられる服を減らす取り組みがすすめられています。

 

③働きやすい環境をつくる

ファッション産業の工場では、より安く、より多くの服を売るために、少ないお給料で長い時間働かされている人がたくさんいます。

サステナブルファッションでは、そのように工場で働く人が安定した生活を送れるように、売られる服の値段が見直されています。

 

「サステナブルファッション」の取り組みができるのは、メーカーだけではありません。
わたしたちのような、消費者(服を着る人)ができることもたくさんあります。

①必要なものを買う

安さや流行だけを考えて服を買うのではなく、長く着られるものを買うことで、むだな買い物を減らすことができます。

 

②長く着る

素材に合わせてやさしく洗たくをするなど、お気に入りの服を大切に着続けることで、ごみを減らすことができます。

 

③リユースやリサイクルをする

いらなくなった服をリサイクルショップやバザーに出したり、リメイクしたりすることで、むだなごみを減らすことにつながります。

次回からは

世界中のアパレルメーカーが、「サステナブルファッション」のためにどのような取り組みを行っているのかご紹介します。

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