プラスチック
プラスチックごみ削減のために。ヨーロッパであたりまえになっている「バルクショップ」とは?
2023.03.01
ヨーロッパを中心に増える「バルクショップ」
前回の記事では、「ヨーロッパは、世界でもっともリサイクルが進んでいる」と紹介しました。
そのヨーロッパの国で、“プラスチックごみを減らせるお店”として増えているのが、「バルクショップ」です。
「バルクショップ」とは、買い物客が自分で容器を持ちこんで、必要な分だけ商品を入れることができるお店のことです。
日本では「量り売りのお店」「量り売りショップ」などと言われることが多いです。
「バルクショップ」が環境にやさしい理由
なぜ、バルクショップが“プラスチックごみを減らせるお店”なのかというと、商品を包むためのプラスチックのふくろや容器が少なくすむからです 。
みなさんの身近なスーパーでは、食べ物などがひとつひとつ別の容器やふくろに包まれて売られていると思います。
そのような入れ物は、食べ終わればすべてゴミになってしまいます。
しかし、量り売りで必要な分だけ、まとめてひとつの容器に入れることで、食べ終わったあとのごみを減らすことができます。
さらに「バルクショップ」では、買い物客が自分で容器(ガラス瓶などくりかえし使える入れ物)を持ちこめることも多いため、そうすればごみをさらに減らすこともできます。
お風呂グッズや洗剤も量り売り
コーヒー豆やお菓子など、食べ物を量り売りしているお店はしばしば見つけることがあります。
しかしヨーロッパでは、コーヒー豆・お菓子はもちろん、パスタや調味料、オイル、野菜、歯ブラシ、洗剤などまで量り売りで買えるお店が増えており、「生活に必要なものはほとんど量り売りでそろえられる」と言ってもよいほどです。
ヨーロッパではこのようなお店の存在によって、“プラスチックごみを出さない生活のあたりまえ化”がすすんでいます。
次回からは
プラスチック削減のために行われている、わたしたちにもできる取り組み「4R運動」を紹介します。