Kami
日本の伝統技術を応用したサスティナブルな紙製マネキン
「Kamiシリーズ」は、環境負荷の低減を目指して開発した紙製マネキンです。本体には紙、フレームにはスチールと木材のみを使用し、石油由来の素材をいっさい使わず、使用後の分別も容易でリサイクルしやすいことが大きな特徴のマネキンです。
作成の経緯
ファッション業界で一般的なFRP製マネキンは、FRPガラス(繊維強化プラスチック)で作られています。マネキンの製造現場での労働者の健康問題や、処分するときの環境への影響から、欧米ではFRPは問題視されています。この課題に対し、彩ユニオンは「FRPのマネキンに未来はない」と2018年から紙マネキン製造のプロジェクトを開始しました。
製品の特徴
伝統と現代の技術を融合した紙マネキン
紙マネキンの原点は、紙製和装マネキンの技術にありました。日本には、張り子、日本人形の伝統的な技術があります。その技術をベースに、紙ならではの課題を解決しながら、マネキンとして必要な強度を持たせたものがこの紙マネキンです。Kamiシリーズのひとつ「Kami tocasi (カミ トカシ)」は、原材料を型に流し込んでバキューム成形するパルプモールド製法で作られています。この方法は、紙製の卵パックなどにも用いられる方法です。
マネキンの処分にも困らない優しい素材
一般的なマネキンは、FRPガラス(繊維強化プラスチック)で作られています。FRPガラスは、軽くて強度が高く、安価というメリットはありますが、不燃物での処分となり困ることがあります。Kamiシリーズの紙マネキンは石油素材を一切使わず、約90日で土に還るため環境に優しく、処分するときに困りません。
服の魅力も引き立てるサスティナブルなマネキン
世界のファッション業界では、近年、SDGsや、サスティナブルへの取り組みがマストとなっています。そんな中、サスティナブルな思想を持った日本を代表するハイファッションブランドがこのマネキンを採用するなど、紙マネキンへの注目が高まりつつあります。見た目も紙独特の質感があることから、店舗を訪れるエンドユーザーにも、ブランドのサスティナブルなコンセプトを直感的に伝え、服をより一層引き立てます。
商品名 |
Kami |
カテゴリ |
マネキン |
サイズ |
紙、スチール |
メーカー |
株式会社 彩ユニオン |